【OHANAハウス】
OHANA「オハナ」とは「家族」
を意味するハワイ語です。
お互いに助け合える親しい友人や仲間のことも
「オハナ」と呼びます。
「母と子の生命をつなぐオーバージーン」は
「OHANAハウスプロジェクト」を始動しました。
施設で生活する子どもたちに
毎月関わっていく中、
明るく振る舞う笑顔の裏で
子どもたちは退所後の進路や生活への不安を、
ぽつりぽつり口に出して
心配する場面が幾度となくありました。
通常、養護施設は18歳で出なければなりません。
一軒家でのファミリーホームも年齢制限があり、
20歳になったら出なければなりません。
例えば妊娠をしていると
心身共に温かい保護が一番必要なはずなのに
入居することも、できません。
子どもたちが施設に入るまでの家庭環境には、
親の自死、虐待(肉体的・精神的)など
様々なものがあります。
子どもたちは何も悪くなく無抵抗で無力です。
そのような家庭環境から止む無く施設に保護され、
まだまだ保護が必要な年齢や状況の子どもたちが
単なる数字が表す年齢だけで世の中に出されてしまうのです。
想像してください。
もし…ご自分なら
もし…ご自分のお子さんであったなら
このように
今の日本の社会が受け入れることができない子どもたちを
OHANAは守ります。
オーバージーンのOHANAとは
行き場を失った子どもたちが、
家族の温もりを、
こころとからだで体感することができる場所です。
自分の存在を、
ありのまま受け入れてもらうことができるところ。
衣食住のある暮らし。
自分の居場所があるという安心感。
この世に産まれてきて当たり前の権利。
「自分が大人になったら、
自分のような思いをしている子どもたちを助けたい!」
それは私自身が施設にいる時に誓ったことでした。
オーバージーンでは、
これまでも様々な家庭環境の中で感情を閉じ込めて、
感じないようにしてきた子どもたちが、
本来の感情を取り戻すための
心のケアをまず第一に考えてきました。
OHANAハウスプロジェクトでは、
ひとりで生きていくための就労支援の前に
心の安定を「OHANA」という家族の中で養います。
安心して生きていくチカラ(土台)が
社会で自立していくチカラ(就労)となるよう
サポートしていきます。
就労支援には
生きていくための本物のチカラをつけることを目的に
その道のエキスパートの協力のもと
様々な学びの場を用意しています。
心のケアの仕方を教えたり
独立できるようマッサージを教えたり
英語を教えて海外支援もできるような人を育てていく家です。
その学びの場が
オーバージーンの「Precious(プレシャス)」
に繋がっています。
自分の環境や運命を嘆き人生を諦めるのではなく、
子どもたちが本当に自分のやりたいことを学び
体験を通して育っていける家です。
そして今だけでなく、
退所後の子どもたちと血の繋がり
遺伝子の繋がりを超えた
家族になっていくことを重要と考えています。
そして将来自分の家族ができた時に、
赤ちゃんが出来た時に
安心して里帰りすることができる実家
温かいOHANAハウスを目指します。
大きな家族から愛をもらった子どもたちは、
今度は世の中に、
自分の子どもに、
たくさんの愛を伝えていきます。
負の連鎖ではなく、
愛をもらい愛されることで
心が癒されて
「産まれてきて良かった」
と感じる子どもたちが増えて
自信をもって生きることに繋がっていく
愛のプロジェクトです。
OHANAハウスは
タイプの違う2箇所のハウスを
現在、準備中です。
OHANA1号は、
昔ながらの昭和の時代の
お年寄りと一緒に交流しながら
地域の中で子どもたちを育てます。
OHANA2号は、
一軒家で
子育て中の家族と
一緒に成長しながら育ちます。
「みんな家族」
それがOHANAハウスです。